前回からの続きです。
1ヶ月間のシェムリアップ滞在。
今回もおどろきな出来事が起こりました。
「泊まっている地区、ロックダウンでレッドゾーンに指定された!」
街がゴーストタウン化してしまいました。
カンボジア世界遺産の街
おどろきのシェムリアップ②
シェムリアップに着いて 2日後、突然政府からの宣告です。

こちらはシェムリアップ州が公表したロックダウン地図です。
私は青丸のところに滞在しています。
突然のこの発表に何が起こったのかまるでわかりませんでした。
滞在しているホテルのオーナーに聞くと「私たちはレッドゾーンに指定された。なのでレッドゾーンの中でしか移動できない」ということでした。
ロックダウン期間は 1週間です。
慎重に外に出て確かめてみました。
– レッドゾーン –

ホテルからバイクで 5分ほどのシェムリアップ中心街。
車やバイクはほとんど走っていません。
レストランやお店も閉まっています。電子看板だけがイキイキと動いています。

パブストリート。
もともとコロナの影響で外国人オーナーは店を閉めてしまっていたようですが、それにロックダウンが重なってこのありさまです。
映画やアニメで見るゴーストタウンそのものです。
以前の記事で書いた、工事の様子もあってか切なさが増しています。
通常は観光客がいっぱいのシェムリアップ。こんな様子を誰が想像したでしょうか。

地元の人たちが利用する市場です。
市場は現地カンボジア人の生命線です。
市場には生鮮品、食堂、衣類、雑貨、コスメ、美容室等が何でも揃っています。日本のお祭りのような雰囲気のカンボジア市場。
休みなく毎日開いているのですが、ロックダウンで閉鎖されていました。
他の市場も全部撤収です。
客も店もものすごく困っていることでしょう。
– 境界線 –

中心街から空港方面へ向かう大きな幹線道路です。
テープで仕切りを作られています。政府関係者や医療従事者などこの状況でも事情のある人だけが通れるようになっていました。

中心街からトンレサップ湖へ抜ける川沿いの道です。
ここも境界線が張られています。
フードパンダなどのデリバリーサービスは協会を超えられるようです。
会社が通行許可証を取っているものだと思われます。
– 食料 –
お店は閉まっていますが、食べるものはどうしようかと悩みました。
そこで行ける範囲でいろいろ回ってみたところ…

小さく店を開けているところがありました。
牛肉の串焼きをゲットしました。

パン屋も表のゲートを閉めつつも開いている様子。
なんとか主食のパンは買えることができました。
そのほかにも野菜や卵は道端で小さく売られていました。
飢えはしのげそうです。
– ロックダウン延期 –

一週間経ちましたが、ロックダウンは延期されました。
そして日に日に厳しさが増します。
生活に必要な物や食料品を売っているお店(道端を含め)は、警察の見回りで見つかれば即閉店。
この前は移動できていた道が封鎖。
レッドゾーン内どころか、100メートル先の道路や橋にもテープやバリケードが張られました。
日本と違って政府の言うことには従わなければなりません。
ダメと言われたらダメなのです。
おどろきのシェムリアップ②
結末
街は疲れていました。
街は静まり返り、日ごとにルールが厳しくなっていきます。
ロックダウンから2週間を明日にひかえた 2021/9/30。
状況から見ると、誰しもがまた延期をされるだろうと予測していました。
ところが…
突然すべての境界テープやバリケードが撤収されました。
それも、ものすごいスピードで。
びっくりどころかポカーン状態です。

にぎやかさが戻ってきました。

閉じこもっていた人たちが一斉に外に出て来ています。
その日は突然すぎてほとんどのお店は閉まったままでしたが、次の日からは普段のシェムリアップに戻りました。
ロックダウンが宣告された当初、働いていたホテルスタッフの何人かはレッドゾーンの外に住んでいたみたいで、2週間家に帰れなかったみたいです。
現地の人でも融通が利かないのにはおどろきでした。
おどろきのシェムリアップ②
おわりに
突然のロックダウン宣告。レッドゾーン指定。
そして突然のロックダウン解除。
ロックダウン中は何もせず仕事には集中できましたが、今これほどまでに自由を感じたことはありません。
まだまだコロナの世の中でみなさん大変そうですが、いつでも移動でき、ご飯が食べられる。
思い通りにいかないこともありますが、人生は連続ドラマです。
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