カンボジア/プノンペンへ飛行機を使って猫を連れて…
更新日:2021/3/8
2020年2月末、
猫2匹を連れ愛媛県松山市から飛行機に乗ってカンボジアの首都プノンペンまで行くことに決めました。
外国どころか、部屋の外にもほぼ出した経験がありません。
まずは何をすればいいのか、どのくらいの費用がかかるのかネットを使い日本語、英語で調べましたが確実な情報は得られません。
さらにそういった情報ですら最新のものではないのです。
時間が経つにつれ条件や情報は常に更新されている可能性があります。
大切な家族である猫を連れての旅、どうなったのでしょうか??
結果:行けました!

万全の準備はしたつもりでしたが、いちかばちか的なところはあったものの無事到着・・・!
海外にペットを連れていきたい方大勢いらっしゃると思いますので、みなさんの参考になれば幸いです。
日本からカンボジアまでの道のり
- 各機関に条件の確認:①〜③
- 必要な書類やアイテムを揃える:④〜⑤
- 搭乗〜乗り継ぎ〜入国:⑥〜⑨
日本からカンボジアへ連れて行くための手段を、色々な機関に電話、Eメールで問い合わせしましたが、かなり時間がかかり大変でした。
それぞれの詳細を①〜⑨までの段階に分けてご説明いたします!
①入国条件を相手側の大使館に確認

まず、日本にあるカンボジア大使館、電話なかなか出てくれません。
※どうやら午前中はビザ関係の業務がめっちゃ忙しいようです。
▼カンボジア大使館とのやり取り
カンボジアでは入国の際には何もいらないと聞いております
えっ本当に信じていいの…??
「聞いております」っての100%信じていいのでしょうか?
最初からかなり不安になったのでプノンペン国際空港にも電話で問い合わせてみました。
▼プノンペン国際空港とのやり取り
ペットを連れての入国は各航空会社の規定によります
えっ本当にそれだけ!?
▼結果
- カンボジア入国に特別必要なものはない
- 日本からの動物輸出条件をクリアでOK
- 使用する航空会社の条件をクリアでOK
ということがわかりましたが、本当にそれでいいのかとても不安です。
②最寄りの検疫所や、航空会社の条件を確認

▼日本出国の条件
- 狂犬病の検査
- 輸出検疫証明書
✔日本出国の条件について
上記2点は絶対に必要で、基本出国7日前までに最寄りの検疫所に行かなければいけません。
さらに入国する国の条件をクリアする必要があります。
①で調べたように、カンボジアは条件がほぼ無いので日本を出国する条件と、帰国するときのことを考えて最低限の処置をしておくことにしました。
■私達が猫に事前に行った処置
- マイクロチップの埋め込み (¥4800/匹)
- 狂犬病ワクチン第一回目の投与 (¥2200/匹)
※金額は動物病院によって変わります。
ここまでの流れですが、高松検疫所の方に聞きながら準備することになりました。
高松検疫所の方々はとても親切で、たくさんのアドバイスを頂きました。
不安で仕方なかったのですごく心強かったです。
✔国によって大きく変わるペット入国条件
たとえば日本ですが、、、もっと厳しいです。
日本に帰国する際はその厳しい条件をクリアする必要があるということになります。
・狂犬病ワクチンは2回接種
(2回目投与後その国で180日間経過しないと帰国不可。)
・血清を政府指定機関に送り証明書を発行してもらう等
さらに血清を送った後は180日間帰国できません。
ご自身が出国してから帰国するまでの期間を計算して、日本国内で済ませておくべき処置を把握してくださいね!
▼航空会社の条件
- 指定された書類が必要
- 指定されたゲージが必要
各航空会社(JAL,ANA,中国東方航空,大韓航空,アシアナ航空など)に問い合わせてみました。
- 書類:輸出検疫証明書や同意書
- ゲージ:ハード、ソフト、サイズ様々
航空会社に求められる条件のクリアは難しくなさそうです。
③使用する航空会社や実際に搭乗する飛行機を決め、予約

これが一番大変でした。
- 動物を乗せる設備のない機体がある
- 乗りたい便が対応していない
- 増える乗り換え、乗り継ぎ
最寄り空港からの理想のスケジュールだと、そもそも動物を積むことができないことがわかったのです。
最終的にはアシアナ航空を選択したのですが、これについては長くなるので後述します。
④航空会社の条件をクリアしたケージを揃える

▼アシアナ航空の条件
- ペットは機内持ち込みのみ(足元のスペースに入れます)
- ソフトケージ(※形を保てるもの):ペット含め重さ7kg、最大高さ26cm以下(3辺合計115cm)
- ハードケージ:ペット含め重さ7kg、最大高さ21cm(3辺合計115cm)
備品関係も、③で決めた航空会社の規定に沿って用意します。
サイズに注意しながら、ネットにて購入しました。
▼私たちが使用したソフトケージ
- サイズ:幅25㎝×奥行46㎝×高さ25㎝
- 折りたたみ可能、軽い素材
- 丸洗い可能
- ペットシーツ用ゴム製のストッパー付き
このケージに出会えて本当によかった…。
というのも、最大高さ26㎝もしくは21㎝以下のゲージなんてなかなかありません。
丸洗いできるのも後々助かりました。
⑤最寄り検疫所で検疫証明書を発行

出発の2日前に高松検疫所の方に松山空港までわざわざ出張して頂きました。
▼検査当日にやったこと
- 書類の再確認
- マイクロチップの確認
- 猫の健康チェック
今回は事前に担当の方と電話やEメールでやり取りをし、ワクチンの証明書や申請書をFAXしておいたのでかなりスムーズに済みました。
▼動物輸出検疫証明書のオリジナル、ゲージ用のタグ

⑥いざ、出発

▼旅のスケジュール
- 松山空港→羽田空港 (ANA)
- 羽田空港→成田空港 (リムジンバス)
- 成田空港→仁川空港 (アシアナ航空)
- 仁川空港→プノンペン国際空港
⑦国内線から、国際線へ
■松山空港→羽田空港 (ANA)

松山空港から羽田までは航空機内貨物室預けになります。
空港チェックインカウンターにてANAからお借りしたハードケージに猫を入れ、しばしのお別れ。
約90分の空の旅の後、手荷物が流れてくる空間のカウンターで受取。
割とケロっとしていました。よかった。
■羽田空港→成田空港 (リムジンバス)

成田までのリムジンバスはゲージから出さずに膝の上、足元に置くとペット乗車可能でした。
■成田空港→仁川空港 (アシアナ航空)

- チェックインカウンターで書類の提出
- ゲージのサイズ測定
全てがスムーズに完了し、日本を出国しました。
機内では足元にケージをセットし、猫にとって寒いと思うのでタオルを1枚一緒に入れていました。
たまにニャーと鳴いていましたが、お利口さんにしていてくれました。
⑧トランジットは猫と一緒

- トランジット中
- カードラウンジの利用
ソフトケージに入れたまま一緒に行動できました!
たまにニャーニャー言っていましたが、とても大人しく良い子でした。
仁川空港のラウンジは韓国グルメ目白押しで最高でした。
猫たちにはチュールで我慢してもらいました…。
▼セキュリティゲートは緊張の瞬間
トランジットの際セキュリティゲートをくぐることになりますが、なんと猫をケージから出して抱っこしてくぐるように言われます。
逃げ出したら大騒動間違いなしなのでかなり緊張しました。
経由空港によって変わると思いますが、仁川空港はこのようなやり方でした。
※もちろん写真を撮る余裕はありませんでした。
⑨プノンペン着、入国
■仁川空港→プノンペン国際空港

韓国からプノンペンまで空の旅が終わり無事着陸し、いざプノンペン入国!
この書類じゃダメって言われたらどうしよう?
そもそも入国拒否されたら…
などなど不安だらけでしたが、なんと
- 書類の提出
- 中身(猫)のチェック
- 質問など
などは全てスルー。
なんにも言われることなく普通に入国できました。
では、実際に使用した航空機と細かい決まりをご説明しますね!
出発地から目的地までの経路を確認!これも超大事です
私たち夫婦は愛媛県松山市からプノンペンへ行く予定でした。
▼理想の順路
松山市→上海(経由)→プノンペン
移動時間が一番短く、料金もリーズナブルな順路です。
(松山空港発だと、他には台湾経由で行くことができます。)
▼問題発生
- 松山から出発する国際線の機体がペット対応していない
- 経由国の空港がペット入国を認めていない
なので、まずはペットと出国が可能な航空会社が離発着している空港へ行く必要がありそうです。
さらに国内からのペット出国が可能な空港は、成田空港、関西空港だけとのこと。
▼松山空港からペット対応機体の便
- 松山→羽田
- 松山→伊丹
成田も関空も直接飛べないので、各空港間の陸路移動がプラスされました。
▼実際に使用した経路はコチラです。
✔アシアナ航空でチケットを予約する前に…
アシアナ航空にはチケットを予約する際、動物をのせるためのリクエストをする必要があります。
一つの機体に乗せるペットの上限が決まっているからです。
くれぐれも人間の分だけ予約して当日猫ちゃんや犬ちゃんを連れて行ったりしないでくださいね。
アシアナ航空のチェックインカウンターでは、検疫証明書の提示を求められました。
日本を出るための検疫証明書の提示、航空会社の同意書の記入が必要です。
※どこでどの書類が必要になるか、何度も何度も確認しましょう!!
目的地によっての条件をしっかり調べること!
確実に、安全に家族であるペットを連れていくためには、これに尽きると思います。
ペットの種類によっても条件が変わってくることでしょう。
大切な家族ですので、なるべくストレスがかからないようにしてあげることも大事だと思います。
目的地が違う国の場合、もちろんこ今回のような手順ではないはずです。
あと何年かすると、カンボジアもものすごく厳しくなるかもしれません。
常に新しい情報をゲットしてください。
ということで、以上が私達がカンボジアにペットを運んだ手順です。
参考になれば幸いです。
6件のコメント
水野 輝志 · 2020年4月14日 4:18 PM
初めまして。
非常に参考になりました。
私も、来年カンボジアに移住を考えておりますが、
猫4匹を飼っている為、連れて行くにはどうしたら良いか
ネットで検索しておりましたところ、貴ブログに辿り着きました。
1つお伺いしたのですが、飛行機には1名何匹まで連れて行くことが
できるのでしょうか?
お忙しい中、恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
dooorblog · 2020年4月14日 5:06 PM
コメントありがとうございます。
猫ちゃん4匹との暮らしはにぎやかそうですね。
まずは利用する航空会社の条件を調べる必要があります。
航空会社によって、
①人間と一緒に機内持ち込み
②貨物室での輸送
このパターンに別れます。
私達が使ったアシアナ航空は人間1人につき1匹、機内持ち込みでした。
ANAの国内線で羽田まで飛んだときは、貨物室での輸送でしたが、たしか1つの飛行機に付き動物は何頭乗せられるか制限があったと思います。
どちらにせよ、航空会社とのやり取りが必須になりますので、お問い合わせされた方が良いです。
4匹と、猫ちゃんの頭数も多いので、もしかすると日通のペット海外輸送サービスなんかも考える必要があるかもしれません。
無事、猫ちゃんたちとカンボジアに移住できることをお祈りしております!
水野 輝志 · 2020年4月15日 12:38 PM
返信ありがとうございます!
また、ご丁寧な説明も大変嬉しく思います。
ペット海外輸送サービスもあるんですね!初めて知りました。
あと、もう一つお伺いしたいのですが、カンボジアの住いを探す際は、ペットを飼っても良い住まいを探すのでしょうか?
それとも、基本的にどこでも飼っても良いのですか?
海外生活は初めてですので、とても疎くて申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
dooorblog · 2020年4月15日 3:44 PM
海外に大切なペットを連れて行くとなると、不安の方が大きいですよね。
賃貸物件ですと、ペット可のお部屋は少ないです…。
今住んでいるところも本当はだめでしたが、大家さんと交渉し、ひとつの部屋のみで飼うなどの条件つきです。
賃貸物件を探す際、「pet friendly」などのワードで検索すると良いと思いますが、不動産屋さんにも伝えたほうが良いです。
コンドミニアムの購入をご検討でしたら、だいたいの物件はOKだと思いますが、これもオーナー次第ですので、直接聞くことをおすすめします!
水野 輝志 · 2020年4月15日 5:40 PM
お返事ありがとうございます。
今回、dooorblogさんの掲載とても、参考になり非常に勉強になりました。
すごい不安がありましたが、安心しました。
ペット可のお部屋は少ないんですね^^;
検索方法も教えていただき感謝です。
また、分からないことがありましたら教えてください!
本当にありがとうございました。
dooorblog · 2020年4月16日 12:06 PM
参考になって私達こそ嬉しい気持ちでいっぱいです!!
世界の情勢はコロナのこともあり、日々変わっています。
カンボジア政府の方針も変わっている可能性がありますので、何度も確認してみてくださいね。
またカンボジアのどこかで猫ちゃんとの楽しい日々を送られることを、楽しみにしています。